啓介センセーの熱い夜




Secret File  No.3







啓介は体を起こしベッドサイドのテーブルの引き出しから小さなボトルを取り出した。新しいのか、ペリペリと剥いて蓋を開ける啓介に、拓海はぼんやりと見つめながら尋ねる。

「それ……何、ですか……?」
「ん……?これは―――

ボトルから透明な液体を掌にトロリと出し、ゆるく開いている拓海の足の間に体を滑り込ませた。その行動に拓海の体が強張る。

「………な、にを……っ」
「拓海を……傷つけないようにする潤滑剤――――

耳元で囁きそのまま耳たぶをはむっと軽く噛むと、拓海が首を竦める。その間にローションを乗せた手をそっと拓海の奥の蕾に這わせた。

――――っ!!ゃめ………っ…」

初めての感触に拓海は身を捩り、どうにかして逃げようと腰がずり上がる。
その体を押さえ、啓介は再び唇を重ねた。厚ぼったい唇を舌でつつき、舐め、少し隙間の開いたところを狙って舌を差し入れる。キスには弱いのか、拓海は啓介の舌を受け入れゆっくりと絡めていく。クチュクチュと濡れた音が二人の舌の間から聞こえてくると、拓海はさらに積極的に舌を動かした。


啓介のたくましい首に手をまわしてキスを受け入れる拓海はとても煽情的で、啓介は思わず夢中で貪りつつ蕾の周りを撫でた。濡れた指が固く閉じた蕾をクルクルと擦り、一本だけが少しだけ挿っていく。しかし、キスに夢中になっていて気づかない拓海に啓介はそのままさらにゆっくりと押し込んでいった。やがて指の根元まで挿れて、何かを探るように壁を擦りだすと、

「…………ンァっ――――?!」

と濡れた唇を離し、拓海の体が反り返った。少し怯えた様に啓介を見上げ、ぶんぶんと頭を横に振る。

「なっ、何……、抜い………っ、」
「いいから…怖くねぇから………」

目尻に涙がたまってるのを唇で吸い取りながら啓介はさらに何かを探して指を動かす。やがて、少しだけコリっとしたものを見つけてそこを指の腹で軽く擦ると、

「ひ、ゃぅ――――っ!!」

と小さく啼いて拓海が目を見開いた。自分の体に何が起こっているのかわからなくてパニックになりそうな拓海を何度もキスを繰り返して落ち着かせながら刺激していった。

「ゃだ……っ、やめ、けぇすけさ……っ、ンっ…」
「拓海…平気だから……」
「や……も…ゃだ………」

啜り泣きそうな声を漏らしながら体を捩る拓海に、啓介はとうとう決断する。


ここまでしておきながらなんだが、正直啓介はまだ迷っていたのだ。




愛しい拓海と一つになりたい。




だけどもそれは想像以上に拓海の体に負担をかけることになるだろう。それはわかっている、イヤというほどわかっているのだ。
でももう、ここまで拓海の乱れる姿を見てしまったら理性が殆ど残っていない。それ程までに拓海の姿は、啓介の理性をふっ飛ばすには絶大な威力があったのだ。

指を抜き、ボトルと一緒に出しておいたゴムのパッケージを歯でちぎり、そそり立つ自身に被せて拓海の足を開かせた。快感と動揺がない交ぜになっている拓海の震える足を掴み、たっぷり濡らした秘所へとあてがいゆっくりと押し挿れていった。

「ゃ、だっ、けぇすけさ………っ」

ぶるぶると頭を必死に振る拓海の手をベッドに縫いつけ、啓介はさらに奥へと昂りを進めていく。
たっぷりと濡らした秘所からは濡れた音が聞こえ、体内の感覚と聴覚に拓海は頭が沸騰しそうになった。

「すっげ………拓海ン中…キツイ、けど――――良すぎ……っ…」

女の体よりもキツイ締めつけに、啓介は思わず歯を食いしばりながら呟いていた。






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